激戦地跡地の学校で慰霊祭 浦添

沖縄戦で旧日本軍が陣地を築き、多くの人が亡くなった場所に建てられた浦添市の学校で21日、慰霊祭が行われました。

昭和薬科大学付属高校・中学校は、戦争によって多大な被害を受けた沖縄の復興に人材育成で貢献したいという思いから、本土復帰後の昭和49年に設立されました。

学校がある浦添市沢岻では沖縄戦で旧日本軍が陣地を築き、激しい戦闘によって多くの人が亡くなっていて、学校では慰霊碑を建てて慰霊祭を行ってきました。

21日の慰霊祭には生徒会の生徒と教職員およそ10人が参列し、冨里一公校長が「平和の尊さを実感して、二度とあのような戦争を起こさないという決意を心に刻んでほしい」とあいさつしました。

このあと、高校の生徒会長の新垣花香さんが「私たちは次世代を生きる者として、悲しい出来事が二度と起こらないように後世に伝えていく努力と戦争がダメだということを伝えていきたい」と述べました。

そして、生徒2人が花や菓子などを供え、全員で黙とうをささげました。

生徒会の副会長の當山桜子さんは「戦争を繰り返さないためにも、戦争はダメだと言えるような大人になりたい」と話していました。