「糸満ハーレー」4年ぶり 豊漁や航海の安全願う

旧暦5月4日の21日、伝統的な手こぎ船で速さを競い豊漁や航海の安全を願う「糸満ハーレー」が糸満市で4年ぶりに開かれました。

「糸満ハーレー」は海人のまちとして知られる沖縄県糸満市で毎年、旧暦5月4日の「ユッカヌヒー」に行われ、コロナ禍を経てことし4年ぶりに開かれました。

午前中は1年の大漁と航海の安全を願う「御願バーレー」が行われ、伝統の衣装を身にまとった3つの集落のこぎ手たちが「サバニ」と呼ばれる手こぎ船で速さを競ったほか市内の企業や学校などの対抗レースが行われました。

午後からは3つの集落が、レースの途中で船を一度転覆させたあと泳ぎながら船を元に戻しレースを再開する「クンヌカセー」や他のレースの2倍以上の2150メートルで行われる大会のハイライト「アガイスーブ」で速さを競いました。

ことしは、3つの集落のうち「アガイスーブ」を制した新島が総合優勝を果たしました。

総合優勝をした新島のメンバーは「アガイスーブはあと4秒で新記録更新だったので悔しい気持ちもありますがうれしいです。4年ぶりの糸満ハーレーは最高でした」と話していました。