石垣島沖からやしの実流す 島崎藤村「椰子の実」にちなんで

島崎藤村の詩「椰子の実」にちなんで、やしの実80個余りが石垣島の沖から愛知県に向けて流されました。

島崎藤村の詩「椰子の実」は、「名も知らぬ遠き島より流れ寄る椰子の実ひとつ」という書き出しで知られ、愛知県の恋路ヶ浜に流れ着いたやしの実に思いをはせて書かれたと言われています。

石垣島沖では20日、愛知県などから訪れた参加者が金属のプレートがつけられたやしの実83個を合図とともに次々に海に投げ入れました。

取り組みはことしで36回目で、これまでに流されたやしの実の数は3748個に上り、このうち4個が恋路ヶ浜がある渥美半島に流れ着いたということです。

名古屋市から参加した70代の女性は「元気で長生きできて、また来年も来られるようにとも願いました」と話していました。

また、豊川市から参加した70代の女性は「2年前に亡くなった主人が後押しをしてくれて、流れ着くようにと願いました」と話していました。