台湾議会 立法院トップが「船」で与那国訪問で最終調整

台湾の議会・立法院のトップが来月4日に船で与那国島を訪れる方向で最終調整が行われていることが分かりました。

台湾の議会・立法院で議長にあたる游錫コン※(ゆう・しゃくこん)院長は、今月8日地元のラジオ局に出演し、台湾東部の宜蘭県から船で100キロ余り離れた与那国島を訪れる意向を示していて、日台当局や自治体の間で調整が進められています。

これについて日台の複数の関係者は、游院長が来月4日午前9時に台湾籍の高速船で宜蘭県の蘇澳港から出港し、昼ごろに与那国島の祖納港に寄港する方向で最終調整が行われていることを明らかにしました。

その日午後には台湾に向けて出港する予定です。

港の岸壁の使用の許可は沖縄県からすでに出ていて、検疫や入国管理の職員が石垣島から与那国島に赴き対応する方向で調整が進められているということです。

游院長はラジオに出演した際、「台湾と日本は地震などで困ったときに助け合うが、これだけ近くにあることを知らない人が多い。宜蘭県と与那国島の間で直航便ができれば観光や物流の促進につながる。今回の訪問は試験運航だ」と述べ、将来的な定期船の就航に意欲を示しています。

游院長は日本との交流を促進する議員連盟のトップを務めています。
※コンは「方」を横に2つ並べ、その下に「土」