沖合に流される事故多発の「SUP」宮古島海上保安部が検証

マリンスポーツの「SUP」=スタンドアップパドルボードで沖合に流される事故が多く発生していることから、沖縄県の宮古島海上保安部が、どのようにSUPが漂流するか検証を行いました。

「SUP」は人気のマリンスポーツですが、沖合に流されて岸に戻れなくなり、海上保安庁に救助される事故が相次いでいます。

宮古島市城辺の長北海岸で行われた検証では、宮古島海上保安部の職員がスタンドアップボードに乗り、パドルをこがずに流されると、わずか2分30秒で沖合350メートルまで流されました。

このあとパドルをこいで海岸に戻るまでの時間を計ったところ、流された時間の6倍に当たる15分もかかりました。

検証を行った職員は「最初は風がなくてゆっくりでしたが、海の色が変わる際のところからものすごく風が強く波もあって、戻るときはパドルを必死にこいでも全然進まなく、心が折れそうになりました」と話していました。

宮古島海上保安部の土屋智樹交通課長は「連絡手段の確保や気象海象の把握、知識を十分、習得したうえでSUPを楽しんでもらいたい」と話していました。