与那国町長が防衛相と会談 新庁舎の避難場所整備に支援を

与那国町の糸数町長は防衛省で浜田防衛大臣と会談し、老朽化が進む役場庁舎の移転に際し新たな庁舎に地下施設を設けて有事の際には住民の避難場所とできるよう財政的な支援を求めました。
これに対し浜田防衛大臣は「できるかぎり協力したい」と述べたということです。

与那国町の糸数町長は、15日、防衛省を訪れ、浜田防衛大臣と会談しました。

この中で糸数町長は浜田防衛大臣に対し、築53年がたち老朽化が進む役場庁舎を移転させ新たな庁舎に地下施設を設けて有事の際には住民の避難場所にしたいと伝えました。

その上で早急に施設を作る必要があるとして国に財政的な支援を求めました。

糸数町長によりますとこれに対し浜田防衛大臣は「シェルター機能を持つ施設の建設には協力したい。どれくらいの支援になるかは分からないができるかぎりのことはしたい」と述べ前向きな姿勢を示したということです。

政府は16日決定する「骨太の方針」の中で有事の際に南西地域での住民の迅速な避難を実現させるために避難施設の確保を進めることを盛り込む方針で来年度以降整備を急ぐ考えです。

会談のあと糸数町長は記者団の取材に対し「地下をつくるとしても無駄にできないので駐車場など多用途に使えるものにしたい。とにかく急ぐ必要があるのでお力添えいただきたいと思う」と述べました。