PFOS検出問題 沖縄市の上流湿地帯で104倍の濃度検出
沖縄市にある産業廃棄物の最終処分場とその周辺の川から有害性が指摘される有機フッ素化合物=PFOSなどが検出された問題で、県は9日、沖縄市の川の上流部にある湿地帯などを調べたところ、最大で国が定める水道水の暫定指針値の104倍の濃度が検出されたと発表しました。
沖縄市の北部にある産業廃棄物の最終処分場とその周辺の川では、有害性が指摘される有機フッ素化合物=PFOSとPFOAが国の暫定指針値を大幅に超えて検出されていて県は汚染状況を把握しようと、去年に引き続き2回目の調査をことし1月に実施しました。
調査の対象は、最終処分場とその周辺の川のさらに下流の川や周辺の湿地帯のあわせて13か所で、このうち10か所で国の暫定指針値を上回っていたことを9日発表しました。
県によりますと、天願川の支流の川崎川の上流部にある湿地帯の水からはPFOSとPFOAが暫定指針値の104倍にあたる1リットルあたり5200ナノグラムが検出されたということです。
この湿地帯では前回の調査で暫定指針値の168倍にあたるPFOSとPFOAが検出されていました。
この湿地帯を流れる水は調査の実施前から飲み水や農業用水には利用されていないということです。
県は汚染源については分からないとして、今後も調査を続けることにしています。