バイオリニスト五嶋みどりさん 久高島でコンサート

世界的なバイオリニスト、五嶋みどりさんが久高島の学校を訪れて、コンサートを開きました。

7日は、五嶋みどりさんとアメリカやヨーロッパ出身のビオラやチェロなどの演奏家、あわせて4人が、南城市の久高小中学校を訪れました。

五嶋さんは音楽の楽しさを知ってもらおうと、毎年この時期に日本全国の学校や病院、福祉施設などを訪れてコンサートを開いていて、ことしで30年目を迎えます。

五嶋さんは、およそ300年前に製作されたというバイオリンの音色を聞いてもらったほか、実際に指で触れてもらい、子どもたちは楽器が振動する様子に関心を示していました。

このあとのコンサートでは、子どもたちや地元の人たちなどおよそ50人を前に、モーツァルトの「アイネ・クライネ・ナハトムジーク」などクラシックの名曲、5曲を披露しました。

島では、クラシック音楽のコンサートはめったに開かれないということで、集まった人たちは、わずか数メートルの距離で世界的バイオリニストが織りなす音色に聴き入っていました。

最後は、五嶋さんたちの演奏に合わせて、全員で校歌を歌いました。

参加した中学3年生の女の子は「本物の音楽は、こんなにも心が動かされるんだなと感じました」と話していました。

五嶋さんは「子どもたちがとても熱心に聞いてくれて、コンサートを通じて、みんな心が一つになったように感じられてうれしかったです」と話していました。