琉球大学の工学部に「女子枠」を初導入へ

全国の大学で理工系分野の女子学生の割合が少ないことが課題となる中、琉球大学は2024年度に入学する工学部の一部の選抜試験から20人分のいわゆる「女子枠」を導入することを決めました。

琉球大学の「女子枠」は工学部工学科の「機械工学」「エネルギー環境工学」「社会基盤デザイン」の3つのコースに導入されます。

募集定員は20人で2つの選抜試験にそれぞれ10人の枠が設けられ、入学定員全体に占める割合は総合型選抜1でおよそ28%学校推薦型選抜2でおよそ15%です。

試験は一般選抜より早く、総合型選抜1がことし9月、学校推薦型選抜2がことし11月を予定しているということです。

文部科学省によりますと、全国の大学の工学部に所属する学生のうち、女子学生が占める割合は2022年5月時点で16%にとどまっていますが、琉球大学の過去5年間の平均はおよそ11%と、さらに低くなっています。

女子学生の比率が低いことについて琉球大学では「工学部が“男性特有の学部”というイメージがあったことが原因の1つと考えられるが、今は新たな発想や技術革新を生み、多様な人々が活躍する社会に貢献できる人材が求められている。女子枠の導入によりこうした人材の育成を促進したい」としています。