慰霊の日前に 新人警察官が平和祈念公園の慰霊碑を清掃 糸満

今月23日の慰霊の日を前に新人警察官たちが糸満市の平和祈念公園にある警察官などの名前が刻まれた慰霊碑の清掃を行い、沖縄戦で命を落とした人たちを追悼しました。

ことしの春に警察学校に入学した新人警察官27人と職員は5日、糸満市の平和祈念公園にある慰霊碑、「島守の塔」を訪れました。

「島守の塔」には、当時の知事、島田叡氏や警察部長の荒井退造氏を含む沖縄戦で命を落とした県職員や警察官あわせて469人の名前が刻まれています。

新人警察官たちははじめに1分間黙とうをして亡くなった人たちを追悼しました。

このあと、刻銘版を雑巾で拭いたり、塔の周りのこけや汚れをブラシで落とすなど、およそ1時間にわたって清掃を行いました。

平和祈念公園によりますと、島田氏や荒井氏は、随行した部下に退去や避難を命じたあと、「島守の塔」がある糸満市・摩文仁周辺で自ら命を絶ったとされています。

新人警察官の1人は「県民の方々に奉仕する身として一生懸命職務にあたり沖縄戦で亡くなった106名の警察官の方に恥じないようにしっかり頑張っていきたい」と話しました。

また、別の新人警察官は「2人のように県民を第一に考えた行動を警察官として行っていきたい」と話していました。