解説)沖縄電力が値上げ 今後見通しは? ことしは節電の夏に

去年からさまざまな物価の高騰が続いてきましたが、6月1日からは電気料金が値上げとなります。
値上げの中身や今後の見通しなどについて、後藤匡記者の解説です。

Q.家庭向けの電気料金の値上げはどの程度になる?
A.電気料金には、国の認可が必要な「規制料金」と電力会社の裁量で決められる「自由料金」の2種類あります。
6月1日から値上がりするのは、多くの家庭が契約している「規制料金」です。
沖縄電力は平均的な家庭の場合だと、値上げ前の5月使用分の電気料金と比較しておよそ3000円率にすると33.3%の値上げを実施すると発表しました。

Q.3000円上がるとなると、物価高が続いている中で、家計には痛手ですね。
A.実際には、当面の値上げはもっと抑制されます。
政府と沖縄県が電気料金の負担軽減策を実施するので、これにより値上げ率は2.1%まで抑えられることになります。
さらに沖縄電力の発表によりますと足元の燃料価格の低下などにより実は6月使用分の料金はさらにおよそ400円下がり、値上げ前よりも安い8092円になるということなんです。

Q.ということは、あまり気にしなくていいのでしょうか。
A.そうともいえないです。
というのもここまで料金が抑えられているのはあくまで政府や県の補助があるためでこれは時限的な措置なんです。
補助が出るのは実は9月の使用分まで。
それ以降は、電気料金が上がる見通しとなっているのです。

Q.家庭への影響を見ましたが、企業への影響は?A.企業に関しては、家庭よりも値上げ率が高くなっています。
◇オフィスビルやスーパーなどの契約では、これまでよりも7万円高い1か月およそ55万円、値上げ率は14.7%、◇工場などの契約では、およそ54万円で値上げ率は16.2%となっています。
この点について、エネルギーコンサルタントの越智文雄社長は、次のように話しています。
「今回の電力各社の値上げは、かつてのオイルショックを上回るぐらいの大変な非常自体だと思ってます。この電気料金の値上がりが、中小企業、大企業、製造業、観光業、農業、そういうところ全てに電気料金がこの後影響を与えて、価格の転嫁が起きてくる。そういう意味では、また第2弾、第3弾の物価高というものが皆さんの生活にも襲ってくるだろうと想定してます」A.企業はいま、人手不足感の強いところが多く、賃上げも待ったなしの状況ですので、今回の値上げで、さらに負担が増えれば、経営の厳しい中小企業などでは、破綻するところも出てくるのではないかと話していました。

Q.企業にとってはより深刻なのですね。
ことしの夏は、企業も家庭も少しでも節電して支払いを抑えたいという機運が高まりそうですね。
A.そうです。街で話を聞きました。
「これから夏に向けて、エアコン代とか節約すべきかいま検討しながら考えている。先月で2万6000円くらいいきました。もっといくので、ちょっと厳しいですね」

Q.電気料金の値上げに家庭で取り組むことができる事といえば節電。
ですが、エアコンをつける時間を削るといったことでは健康を害することもあります。
そこでこちらの家具店でこの夏イチオシの商品を店員に聞いてみました。

「こちらが遮熱フィルムになっています」

フィルムを貼ることで、外の熱が中に伝わるのを防ぎ、冷房の効きがよくなるということです。

「メーカーさんの実験だと室内の温度の上昇を、7度ぐらいは抑えてくれるっていうのがあるので、結局お部屋の中が熱くならなければ、エアコンの設定温度を下げずに済むので、省エネの効果があります」
この他、熱や光を通しにくいカーテンの販売も好調で、店ではこの夏、節電をしたいという客に対して、特殊なフィルムとカーテンなどを提案することにしています。

「お部屋の中への熱の流入を抑えるためには、もうやっぱり窓周りをどう熱を入ってこないようにするかってのが、一番のキーワードなので、ガラスフィルムを張って熱の入りを抑えるプラス遮熱のレースカーテンで明るさは保ちながら熱を室内に入れないようにするっていうのがおすすめです」

Q.節電意識が高まっているということですが、節電の工夫や気をつける点はなんですか。
A.さきほどの越智さんに節電の注意点を聞きました。
「家庭であれば、照明のLED化、こまめに消す。それから空調ですね、クーラーも省エネ型、冷蔵庫も省エネ型に変える、そういったことが大きな削減にはなる。クーラーを我慢して熱中症になっちゃって、命を縮めるとか、病院に入院するとか、そっちの方がよほどコストが大きいので、普通の生活をやりながらも、節電していきましょうという考え方はそういうことにした方がいいと思います」

A.一般の家庭では、政府や県の補助により、急激に電気料金が上がることはありませんが、先ほどもお伝えした通り、9月の使用分で、補助は打ち切られる予定となっているので、今後も節電への取り組みは大事になってくると思います。
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