台風接近 与那国島や宮古島で島民の生活に影響

台風2号の接近に伴い、与那国島では島民の生活に影響が出ています。

与那国町に本社を置き、石垣市の石垣港と久部良漁港を結ぶフェリーを週に2往復運航する福山海運によりますと、30日、石垣港を出港する予定だった便が高波の影響で欠航しました。

さらに2日、石垣港を出港する便の欠航も決まっています。

この影響で与那国町では生鮮食品を中心に品不足になっていて、島の商店の中には卵の購入制限を行っているところもあります。

一方、この商店では生鮮食品以外の日持ちする食材などを事前に多めに仕入れたり、島で生産している野菜の仕入れを増やしたりする対策を取ったということです。

従業員の女性は「船が来ない状況ですので、葉物野菜はもう売り切れています。欠品が出始めているので早く台風が去ってほしいです」と話していました。

また、観光業にも影響が出ています。

与那国町観光協会の入米蔵享局長代理によりますと、参加者が10人ほどの団体ツアーを中心に今月下旬からキャンセルが相次いでいるということです。

入米蔵局長代理は「台風の進路の状況を見ながら前もってキャンセルしているのかなという感じです。風も強くなってきているので、平常時に比べると減っています」と話していました。

台風2号の接近に伴って、宮古島ではスーパーで一部の商品が品切れになるなど市民生活に影響が出始めています。

宮古島市内にあるスーパーでは、31日午後2時半ごろにはパンの棚から菓子パンなどほとんどの商品がなくなっていました。

また、日持ちするインスタント麺やレトルト食品を中心に品切れが目立ち始めています。

担当者によりますと、台風に備えて先週から入荷を増やし、およそ1週間分の商品を備蓄していたものの、足りない商品が出始めているということです。

台風が通過し商品を運ぶ船便の運航が再開したあとは、ほとんどの食料品がそろう見込みだということですが、県外から輸送される一部の商品は入荷までさらに1週間から2週間程度かかるものもあるということです。

地元の40代の女性は「あすの分の食料品がとりあえず確保できればと思い、買い物に来ました。カップ麺などが少なく感じました」と話していました。

買い物に訪れた40代の男性は「肉とか食べ物を購入しました。台風のあと、船が入らなくて食糧が不足したりするので3、4日分買い込みました」と話していました。

60代の女性は「一部の商品がいつもより少なかったと感じました。皆さん、台風対策で食品を買って準備していると思いました」と話していました。