猛烈な台風2号 週明け以降 沖縄地方に接近のおそれ

猛烈な台風2号は、週明けの月曜日(29日)以降、沖縄地方に接近するおそれがあります。
沖縄地方では28日ごろから大しけになる見込みで、気象台は海に出かけるのは控えるよう呼びかけています。

気象庁の観測によりますと、猛烈な台風2号は26日午後6時には、フィリピンの東の海上を1時間に25キロの速さで西に進んでいます。

中心の気圧は905ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は60メートル、最大瞬間風速は85メートルです。

台風はこのあとも西寄りに進み、週明けの月曜日(29日)以降、非常に強い勢力で沖縄地方に接近するおそれがあります。

台風の接近に伴い、沖縄地方では27日から次第にしけ、28日から大しけになる見込みです。

予想される波の高さはいずれもうねりを伴い、27日は▽大東島地方で5メートル、▽沖縄本島地方で4メートル、▽先島諸島で3メートル、28日は▽大東島地方、▽沖縄本島地方、▽先島諸島でいずれも6メートルです。

また、沖縄地方では28日から東の風が強まり、台風の進路によっては先島諸島では来週火曜日(30日)ごろから暴風になるおそれがあります。

気象台はうねりを伴った高波に警戒し、海に出かけるのは控えるよう呼びかけています。

【台風の接近に備え 早めの対策】
台風2号の接近に備えて、沖縄県石垣市では、農家や漁業者たちが早めに対策を進めています。

石垣市名蔵のマンゴー農園では、暴風で壊れないようシートが外された農業用ハウスの中で、マンゴーの木を保護するためのネットを張っていました。

海ぶどうを養殖する施設でも、暴風で壊れないよう施設を覆っているシートを外していました。

養殖している男性は「進路が全く読めない状況なので、早めに対策しておかないとあっという間に近づいてからでは対応ができなくなるので、早め早めの対応をしています」と話していました。

また、登野城漁港では、漁業者たちが漁船を陸に上げていました。

漁業者の男性は「怖いですね。まだ海の水が冷たいから大丈夫だと思っていましたが、次第に大きくなってきて、危ないなと思ったので、漁を休んで早めの対策をしています」と話していました。