海軍艦艇を改修か 中国海警局の船確認 海保「回答控える」

中国海軍の艦艇を改修したとみられる中国海警局の船が尖閣諸島の沖合を航行しているのが確認されたことについて、第11管区海上保安本部の島谷邦博本部長は26日の記者会見で、「情報収集能力が明らかになるため、船の属性などを答えるのは差し控えたい」と述べました。

今月1日、尖閣諸島の沖合の接続水域で中国海警局の「海警1108」が初めて確認され、24日、一時、日本の領海に侵入しました。

海上保安庁の関係者によりますと、この船は中国海軍の小型フリゲート艦を改修した船とみられるということです。

また、砲が搭載されていて、従来より大型の76ミリ砲とみられています。

これについて第11管区海上保安本部の島谷本部長は記者会見で、「『海警1108』については情報収集能力が明らかになるため、船の属性などを答えるのは差し控えたい」と述べました。

そのうえで「常に相手勢力を上回る巡視船で対応し、中国海警局に所属する船舶の大型化、武装化に対してもしっかりと対応できるよう、万全の態勢を確保している」と述べました。

また、島谷本部長は中国海警局の船が日本の領海に繰り返し侵入していることについて、「領海に侵入し独自の主張をする中国海警局に所属する船舶の活動そのものが国際法違反であり、極めて深刻だ」と話していました。