中国海警局の４隻 尖閣諸島沖合で領海侵入

２４日夕方、沖縄県の尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船４隻が相次いで日本の領海に侵入しました。
このうちの１隻は中国海軍の艦艇を改修した船とみられ、領海に侵入したのは今回が初めてです。

第１１管区海上保安本部によりますと、日本の領海のすぐ外側にある接続水域を航行していた中国海警局の船４隻が、２４日午後４時から午後４時２４分にかけて、２隻ずつに分かれて尖閣諸島の久場島と大正島の沖合で相次いで領海に侵入しました。

このうち１隻は、今月１日に接続水域で初めて確認された「海警１１０８」で、中国海軍の小型フリゲートから改修された船とみられています。

搭載されている砲は、従来より大型の７６ミリ砲とみられ、領海に侵入したのは今回が初めてです。

午後４時３０分現在、フリゲートを改修したとみられる船ともう１隻は、大正島の北西およそ１８から１９キロの領海内を航行し、別の２隻は久場島の南東およそ２１キロから２２キロの沖合を航行しているということです。

海上保安本部は、直ちに領海から出るよう警告を続けています。

今回２つの島の沖合で領海に侵入しているため、侵入件数は２件とカウントされることから、ことし尖閣諸島の沖合で中国海警局の船が日本の領海に侵入するのが確認されたのは、今月２１日以来、これで１６件目です。