国頭村の海岸に大きな漂流物 ロケットの部品か

沖縄県国頭村の海岸に、今月に入って白く台形状で緩やかに湾曲した大きな漂流物が相次いで見つかりました。
打ち上げられたロケットの部品の可能性もあります。

今月14日、国頭村の辺戸岬近くの海岸で、ウミガメの調査を行っている嘉陽宗幸さんが、大きな漂流物を見つけました。

見つかった物体はいずれも表面は白く、台形状で緩やかに湾曲していて、長さが4メートル10センチあまり、幅が最大で2メートル80センチ、厚さが4センチほどあります。

また今月19日には、現場を確認していた村の職員が、同じ形状で、一回り小さい物体が漂着しているのを確認しました。

村によりますと、2つの物体には文字などは記されておらず、貝が多く付着していたということです。

いずれの漂流物も内部がハニカム構造をしていて、海面を浮かんで漂流していたと見られることから、ロケットの先端に取り付けられ、人工衛星を保護するカバー=フェアリングなどの部品の可能性もあります。

発見した嘉陽さんは「これまで全く見たことのない物体というのが第一印象だ。形も独特でした」と話していました。

村は海岸までの道が悪く、漂流物を陸上に運び上げることが難しいため、当面、沖合に流されないよう、海岸の奥に固定するということです。