夜間の頻尿状況記録するアプリ開発目指す 琉球大学

夜間の頻尿の状況を記録することで健康状態を把握して生活習慣の改善につなげようと、琉球大学のプロジェクトチームはアプリの開発を目指しています。

琉球大学大学院医学研究科の宮里実教授のプロジェクトチームは、久米島で3年にわたる実証実験などを行った結果、夜間、トイレに行くために何度も起きる頻尿が睡眠障害を引き起こし、生活習慣病のサインになることを突き止めました。

このため、サインを見逃さず早い段階で生活習慣を改善すれば生活習慣病の予防や改善のきっかけになるとして、排尿を記録するアプリを開発することにしました。

アプリはスマートフォンに無料でダウンロードしたうえで、毎日、▽就寝時間、▽起床時間、▽夜間にトイレに行くために起きた時間、▽排尿の量、▽水分の摂取量を記録します。

データを医師に見せることで診療時間の短縮も期待されるということです。

宮里教授は「頻尿は高齢者というイメージがあるが、若い世代にもあってリスクが潜んでいる。多くの人が活用できるよう実用化を急ぎたい」と話しています。

アプリは今年度中の完成を目指しています。