大宜味村の新庁舎落成式

老朽化などに伴いおととしから建て替え工事が進められていた大宜味村役場の新しい庁舎が完成し、20日落成式が行われました。

新しい庁舎で行われた落成式には、村民や北部の市町村関係者などおよそ120人が出席しました。

大宜味村の友寄村長などがテープカットを行ったあと、地元の人たちが祝い事で踊られる「かぎやで風」を披露し完成を祝いました。

新しい庁舎は鉄筋コンクリート造りの地上4階建てで延べ床面積は3700平方メートル余り、18億3000万円余りかけて建設されました。

庁舎内はところどころに村の伝統工芸品、「芭蕉布」のデザインが施されているほか、村民に憩いの場にして活用してもらおうと1階の入り口近くにはギャラリーとして使えるスペースが、3階にはテラスがそれぞれ設けられました。

一方、災害対策の機能強化も進められていて、落下しても安全な薄くて軽い材質の「膜天井」が設置されました。

また、物資を輸送できるように屋上にはヘリコプターがホバリングできるスペースが造られたほか、村議会の議場は避難所としても使えるということです。

友寄村長は「立派な庁舎が完成し喜びとともに気が引き締まる思いだ。村民に親しまれる庁舎を目指したい」と話していました。