OIST=沖縄科学技術大学院大学で卒業式 29人に博士学位

恩納村にあるOIST=沖縄科学技術大学院大学で19日、卒業式が行われ、29人に博士の学位が授与されました。

OIST=沖縄科学技術大学院大学の卒業式はことしで5回目で、日本を含む世界18の国と地域の卒業生、合わせて29人が出席しました。

この中で、来月から新しく学長に就任するカリン・マルキデス博士が祝いのことばを述べ、「皆さんは博士となり、研究キャリアの中で最も重要なステップとなります。自分と異なる人々を観察し、話をすることを続け、知識分野の交差点に見出す変革の力を発揮してください」と激励しました。

続いて、式服をまとった卒業生に帯のような布がかけられ、博士の学位が授与されました。

そして修了生の代表、インド出身のアグニーシュ・バルアさんが「沖縄で過ごせたことが幸運でした。島の生物多様性のおかげで研究に没頭することができました。すばらしい時間にしてくれた沖縄の皆さんに感謝します。ニフェーデービタン」と答辞を述べました。

卒業生は今後、国内外の大学や研究機関の研究職などに就き、実践的なスキルを積むということです。

神奈川県出身の女性は「山あり、谷ありだったのでほっとしています。OISTでの知見を生かして環境保全に取り組んでいきたい」と話していました。