移植の希少サンゴ 新たに1群体が死ぬ 沖縄防衛局が明らかに

アメリカ軍普天間基地の名護市辺野古への移設工事に伴って移植された希少なサンゴについて沖縄防衛局は新たに1群体が死んだことを明らかにしました。
死んだ原因は不明としつつ、「移植による直接的な影響はない」としています。

沖縄防衛局は普天間基地の移設工事の埋め立て予定区域で絶滅のおそれがある希少な「オキナワハマサンゴ」9群体が見つかったことから、5年前、県の許可を得て別の海域に移植しました。

その後、移植した9群体のうちこれまでに5群体が死んだのが確認されたほか、1群体が台風の高波の影響で消失したことが報告されています。

16日、那覇市で開かれた移設工事の環境対策に関する国の有識者委員会の会合では先月の調査結果が報告され、沖縄防衛局は残る3群体のうち1群体が死んでいるのが確認されたことを明らかにしました。

また、残る2群体のうち1群体でも一部が死んでいたということです。

死んだ原因については不明としていますが、沖縄防衛局は「移植せず、その場に残っているサンゴも統計上の差がないかたちで死んでいるのが確認されているため、移植による直接的な影響はない」と説明しています。