沖縄復帰51年 石垣島で平和行進 米軍基地撤去など訴え

石垣市では本土復帰から51年となった15日、市民団体や労働組合による平和行進が行われ、アメリカ軍基地の撤去やミサイル配備反対などを訴えました。

石垣島での平和行進は、毎年、復帰の日の5月15日に行われていますが、新型コロナの影響で中止が相次ぎ4年ぶりに行われたことしは市街地中心部の新栄公園を周回するおよそ9.4キロを歩きました。

参加者たちは、「基地のない沖縄を」と書かれた赤いはちまきを巻いたり、プラカードを掲げたりして、アメリカ軍基地の撤去やミサイル配備反対などを訴えました。

参加した72歳の男性は「祖国復帰してから50年以上が経過しましたが実際はまだ復帰しきれていない気がする。小さな子どもたちがこれからどのように世の中を渡っていくかということを本格的に考えなくてはいけなくなっていると感じました」と話していました。

平和行進の八重山地区実行委員会の波照間忠実行委員長は「平和行進ができなかった4年間で島には自衛隊基地ができたほか与那国や宮古島、沖縄本島も軍備強化され南西諸島が脅威にさらされるだけではなくて、全国的に広がっていくことを懸念している。小さな子どもや孫たちが平和で過ごせる基地のない島を目指していきたい」と話していました。