石垣市でマングローブを通して島の環境考えるシンポジウム

石垣島の川の河口部などに生息するマングローブを通して島の環境について考えようと、石垣市でシンポジウムが開かれました。

シンポジウムは、石垣島で長年、マングローブの植林を行っている八重山ライオンズクラブが14日開いたもので、会場の石垣市民会館には市民らおよそ100人が集まりました。

はじめに、国際マングローブ生態系協会の馬場繁幸理事長が講演し、これまでに国内外で植林したマングローブが津波の被害の軽減につながっていることや周辺の生態系を作り出し、豊かな水産資源をもたらしていることなどを説明しました。

そして、温室効果ガスの排出量を実質ゼロにする「カーボンニュートラル」の観点からマングローブの苗木を観光客が購入して植林する取り組みを提案しました。

続いて行われたディスカッションでは、来場者も交えて質疑応答や話し合いが盛んに行われ、県立八重山高校生物部の西村春太朗さんが「植林・植樹についていちばん興味がわきました。自分たちが頑張って、自分たちの先の人たちが二酸化炭素の問題で苦しまないように植樹に参加したいと思いました」と話していました。