本土復帰51年を前に平和行進 米軍基地の負担軽減など訴える

沖縄が本土に復帰して15日で51年になるのを前に、アメリカ軍基地の負担軽減などを訴える「平和行進」が行われました。

沖縄が本土に復帰した5月15日にあわせて、労働組合や市民団体による「平和行進」は4年ぶりに通常の規模で行われました。

このうち本島中部のアメリカ軍基地を回るコースには全国各地から訪れた主催者発表でおよそ1200人が参加し、読谷村のトリイステーションを出発して嘉手納基地などの周囲、合わせて12キロ近くを歩きました。

参加者は「基地のない沖縄を」と書かれたはちまきや、「命どぅ宝」と書かれたゼッケンを身につけ、シュプレヒコールをあげて基地の負担軽減などを訴えました。

広島県から参加した30代の男性は「山口の岩国基地は知っていましたが、嘉手納基地の大きさに驚きました」と話していました。

北海道から参加した20代の女性は「基地問題が全国の問題であることを地元に戻って伝えたい」と話していました。

読谷村から参加した20代の男性は「コロナ禍で自分たちの思いを伝える場がなかったので、参加できてよかったです。沖縄の過去の歴史を知り、伝えていく役割を果たしたい」と話していました。

平和行進は本島南部でも戦跡を回るコースが開催され、750人が参加したということです。