沖縄県内各地で火の玉のようなものが目撃される

10日夜、那覇市など県内各地の上空で火の玉のようなものが相次いで目撃されました。

10日午後8時35分ごろ、那覇市でNHKの職員が撮影した映像には火の玉のようなものが上空を移動する様子が写っていました。

NHKの職員は、「西から東に向けて1分くらいかけてゆっくりと移動する様子が見えました。最初は花火かなと思いましたが音は聞こえず一直線に動いていくので驚きました」と話していました。

さらにSNS上でも県内各地で目撃の情報や動画などの投稿が相次いでいます。

火の玉のようなものが何かはわかっていませんが、令和4年8月18日の夜には関東など広い範囲で流れ星の中でも特に強く光る「火球」が広い範囲で目撃されたほか、3年前の11月29日未明にも西日本を中心に広い範囲で、「火球」が確認されています。

10日午後8時半ごろ、うるま市安慶名で視聴者が撮影した映像には上空をゆっくりと移動する火の玉のようなものが確認できます。

視聴者は「複数の火の玉が塊のようになっていて、上空を横の方向にゆっくりと流れていき、色は赤く見えました。びっくりしたので撮影しました」と話していました。

石垣島天文台によりますと、10日夜8時33分に天文台から北の方向に光の筋が確認されているということです。
石垣島天文台によりますと、令和4年11月に中国から打ち上げられたロケットの一部が10日午後8時14分の前後5時間に大気圏に再突入するという情報があることから、その可能性があるということです。

沖縄本島の真上か、少し北側を通る軌道になると予測されていたということです。

石垣島天文台の担当者は「火球や隕石は地球に向かって垂直もしくは斜めに突入してくることが考えられるが、人工衛星やロケットの残骸は地球のまわりを回っているので地球と平行に近い状態でゆっくりと突入して長い時間かけて燃え尽きるので今回のように見える可能性がある」と話しています。