与那国島に陸上自衛隊部隊 北朝鮮の打ち上げへ備えか

与那国島に10日午前、九州から到着したフェリーから、第8師団に所属する化学兵器などに対応する部隊の車両10台あまりや隊員が下りる様子が確認できました。
北朝鮮が軍事偵察衛星と称するものを打ち上げて、地上に被害が出た場合に備えた派遣と見られます。

10日午前10時すぎ、与那国島の久部良港に、九州から到着した福岡市に本社を置く民間のフェリーが接岸し、陸上自衛隊の大型トラックなど車両およそ10台と、隊員30人あまりが下りました。

到着した部隊は、熊本市に司令部がある陸上自衛隊の第8師団に所属する化学兵器などに対応する特殊武器防護隊と、即応機動連隊と見られます。

隊員たちはその後、車両に乗り込み、陸上自衛隊の与那国駐屯地に向かいました。

与那国島には、北朝鮮が軍事偵察衛星と称するものを打ち上げて、一部が落下する事態に備えて、航空自衛隊の迎撃ミサイル「PAC3」を運用する部隊が展開されています。

防衛省の関係者によりますと、10日に派遣された部隊は、ミサイルの発射機の警備と、北朝鮮が打ち上げたもので地上に被害が出た場合に備えるためだということです。