黒糖作り伝来400年 浦添市で魅力アピールのイベント
沖縄に黒糖の作り方が伝わってことしで400年になったことを記念して、沖縄県浦添市でその魅力をアピールするイベントが開かれました。
沖縄での黒糖作りは琉球王国の士族、儀間真常が若者を中国大陸に送って製造方法を学ばせて沖縄で作らせたのが始まりとされていて、ことしで400年を迎えます。
これを記念して語呂合わせで「黒糖」となる5月10日に合わせてその魅力をアピールするイベントが浦添市で行われ、まず沖縄県農林水産部の前門尚美部長が「400年の歴史に培われた製法で作られた8つの島の黒糖を、県民だけでなく全国に広くアピールして、消費拡大につながることを祈念する」とあいさつしました。
この後、関係者は重さ30キロになる黒糖のかたまりを木のハンマーで割りました。
会場では、県内8つの離島で作られた黒糖のほか、黒糖を使ったアイスやお酒、さらにはボディークリームなども展示即売されています。
西表島産の黒糖を生産する西表糖業株式会社の赤嶺穣さんは「8つの離島で取れた黒糖を販売しているので、それぞれ楽しんでいただけたらと思います」と話していました。
またSNSを使って黒糖の魅力を発信しているという5歳の吉間美聡さんは「おやつとして食べてほしいですし、たくさん走ったときにも食べてほしいです」と話していました。