高濃度の有機フッ素化合物検出 宜野湾市の公園に浄化施設設置

湧き水から有害性が指摘される有機フッ素化合物が高い濃度で検出された宜野湾市の公園に浄化施設が設置され、28日、落成式が開かれました。

宜野湾市大謝名にある「てぃーちがー公園」の湧き水からは3年前の令和2年7月、市の調査で有害性が指摘されるPFOSとPFOAの合計が国の暫定指針値のおよそ4倍にあたる1リットルあたり210ナノグラム検出されました。

これを受けて市は防衛省の予算を活用して、公園の一角に浄化施設を設置し、28日、宜野湾市の松川市長や沖縄防衛局の幹部などおよそ50人が出席して落成式が開かれました。

このあと、出席者は施設を見学し、業者から有害物質を吸収する活性炭が付いたフィルターが使われていることなど、浄化の仕組みについて説明を受けました。

業者がことし2月に行った水質検査では、浄化した水のPFOSとPFOAの値はそれぞれ1リットルあたり1ナノグラム未満で、国の暫定指針値を大幅に下回っていたということです。

松川市長は「子どもたちに喜んでもらい、市民の不安解消に少しでもつながればうれしい」と話していました。