「沖縄書店大賞」発表 沖縄部門はバス路線を網羅した1冊に

県内の書店の店員が今、一番読んでほしい本を選ぶ「沖縄書店大賞」が27日発表され、沖縄部門は、県内のバス路線を網羅した1冊が選ばれました。

「沖縄書店大賞」は、書店を訪れるきっかけにしてもらいたいと、県内の書店の店員およそ100人が去年1年間に出版された本の中から一番読んでほしい本を投票で選ぶ賞で今回で9回目です。

27日、那覇県立博物館で受賞式が行われ、このうち沖縄部門の大賞には選ばれたのは、編集者の室井昌也さんと、18年前に沖縄に移住しバスマップの制作などを行う谷田貝哲さんの「沖縄の路線バスおでかけガイドブック」です。

この本では県内のバス路線が網羅されているほか、QRコードから時刻表を確認することができます。

観光客だけでなく県民にとっても便利な1冊で、ありそうでなかったガイドブックです。

谷田貝さんは、「車の利用者が多い中で、この賞をもらえて驚いている。バスで行けないところはないので、ぜひこの機会にバスに乗って旅に出てほしい」と話していました。

また、準大賞は林将之さんと名嘉初美さんの「沖縄の身近な植物図鑑」でした。

このほか、優秀賞には宮沢和史さんの「沖縄のことを聞かせて下さい」、ぎすじみちさんの「オキナワノスタルジックタウン」、山里孫存さんの「サンマデモクラシー」の3冊が選ばれました。

県内の各書店では、受賞作の作品を並べた特設コーナーが設けられるということです。

実行委員会の大城洋太郎さんは、「今回は、生活に暮らしに身近な本がノミネートされている。これを機に幅広い世代の人に書店に来てほしい」と話していました。
※読みわけ「ぎすじ/みち」