陸自の「石垣駐屯地」開設で住民への説明会 防衛省と石垣市
沖縄県の石垣島に開設された陸上自衛隊の「石垣駐屯地」について、22日夜、防衛省と石垣市が住民への説明会を開きました。
防衛省は、南西諸島の防衛を強化するとして、今月16日に石垣島に陸上自衛隊の新たな駐屯地を開設しました。
これに関連して、防衛省と石垣市は22日夜、市民を対象に説明会を開きました。
この中で、防衛省側の担当者は、駐屯地に置かれるミサイルなどの装備や今後予定している訓練などについて、およそ20分かけて説明しました。
また、参加した市民が「反撃能力を行使するミサイルが石垣島に配備される可能性は高いのではないか」と質問したのに対し、「具体的な配備先は決まっていない」と答えました。
このほか、市民からは、駐屯地からの排水の処理についてや、駐屯地でヘリコプターを運用するかといった質問のほか、「自衛隊を配備するのではなく、もっと外交で努力してほしい」といった意見も出されていました。
説明会は定員およそ1000人の会場で開かれましたが、参加者はおよそ170人にとどまり、空席が目立ちました。
説明会に参加した30代の農家の男性は「説明を聞いても、不安を残したまま帰宅している人がいるだろうと感じた。今後、反撃能力を行使するためのミサイルがここに配備されるのか、さらに基地が大きくなるのか、心配です」と話していました。