「車いすトラベラー」三代達也さんが高校で講演 うるま市

車いすで世界を旅する三代達也さんが、20日うるま市の高校で講演し、生徒たちに「何気ない行動が、人を勇気づけ、人生を変える」などと訴えました。

うるま市の前原高校の体育館で開かれた三代達也さん(34)の講演会には、1年生と2年生の生徒、およそ600人が集まりました。

現在、糸満市に住んでいる三代さんは、18歳の時にバイクの事故で首の骨を折って手足にまひが残っています。

車いすで世界を旅する「車いすトラベラー」として知られていて、海外では、ビーチや飲食店、トイレなど、日本よりバリアフリー化が進んでいる地域が多いことを紹介しました。

また、車いすで階段を移動するのを手伝ってくれた男性から「世界の中で障がいや国籍、年齢は関係ない。このように手伝えたことにうれしさがある」と言われ、勇気をもらったことを紹介しました。

最後に三代さんは「少しでも車いすの目線で校内を見ることで、いろんなことに気づけると思う。ある人の何気ない行動や声をかけてもらったことで、私の人生が変わった。皆さんも人生を変えるきっかけを持ってほしい」と訴えました。

2年生の女子生徒は「これまで困っている人を見ても通り過ぎることがありました。今後は、みずから声をかけていきたいです」と話していました。