県内の約2割の保育施設で保育士が不足 過去6年で最多
保育の現場では人材不足が深刻な状況になっています。
県内のおよそ2割の保育施設で、必要な保育士を確保できていないことが県のまとめでわかりました。
県によりますと、去年4月1日時点で県内の認可保育園や認定こども園などはあわせて861か所にのぼっていますが、このうち、およそ2割にあたる187施設で必要な保育士を確保できていないということです。
これらの施設で不足している保育士はあわせて406人にのぼり、前の年に比べ90人、率にしておよそ28%増加していて、過去6年間で最も多くなっています。
県は、保育士不足を解消するため、資格を持ちながら子育てなどで職場を離れている、いわゆる潜在保育士の就労をあっせんしたり、新規の保育士を確保したりするほか、賃金や労働環境の改善に取り組んでいくとしています。
一方、待機児童は、就学前の子どもの減少や施設数の増加に伴い年々減っていて、去年はあわせて439人と、前の年より125人、率にしておよそ22%減少しました。
このうち、保育士の配置基準が厳しく定員が少ない、2歳以下の子どもが全体のおよそ9割を占めていて、県は、待機児童の解消に向け、市町村の取り組みを支援していくことにしています。