嘉手納町議会 戦闘機の騒音対策を求め抗議決議と意見書を可決

戦闘機の数が一時的に増えている沖縄のアメリカ軍嘉手納基地の周辺では、騒音の回数が増えていることから、地元の嘉手納町議会は13日、有効な対策を早急に取るよう求める抗議決議と意見書を全会一致で可決しました。

アメリカ軍嘉手納基地では、老朽化したF15戦闘機の退役が決まってから一部がアメリカ本国に戻っていますが、去年11月以降、F22ステルス戦闘機が14機、F16戦闘機が12機、暫定配備されていて、アメリカ軍は交代が終わるまで、基地に配備される戦闘機の数が一時的に増えるとしています。

また、基地に飛来する外来機も相次いでいて、地元の嘉手納町によりますと、町内の4か所でことし1月に測定された騒音の回数は、去年10月と比べておよそ2倍からおよそ2.7倍に増えたということです。

このため、嘉手納町議会は13日臨時会を開き、騒音の増加に対する抗議決議と意見書を全会一致で可決しました。

抗議決議と意見書では「昼夜問わず断続的に離着陸や飛行訓練を繰り返し、町全域に激しい騒音をまき散らしていて強い憤りを禁じ得ない」などとしています。

その上で、日米両政府に対し、町民が実感できる有効な対策を早急に取ることや外来機の飛来を禁止することなどを求めています。

このあと、町議会の代表が沖縄防衛局を訪れ意見書を小野功雄局長に手渡したほか、今後、岸田総理大臣などにも郵送することにしています。