ホテルがカラスの撃退へ 天敵のタカを社員に迎え「入社式」

沖縄県石垣市のリゾートホテルでカラスが宿泊客の食事などを持ち去る被害が相次いでいることから、タカを使って追い払おうという取り組みが始まり、2日タカを社員として迎える「入社式」が行われました。

沖縄県石垣市真栄里にあるリゾートホテルでは、カラスがプールサイドでくつろぐ宿泊客の食事を持ち去ったり、荷物をあさったりする被害が相次いでいるということです。

ホテルはこうした状況を自然にやさしい形で打開しようと、カラスの天敵で猛きん類のタカを社員として迎え入れ、カラスを追い払ってもらおうという取り組みを始めました。

2日はホテルのプールサイドに社員たちが集まって「入社式」が行われました。

タカはアメリカ大陸原産の「モモアカノスリ」1羽で「藍」くんと名づけられました。

式では、秋間友総支配人から料飲とレジャー部門への配属が藍くんに伝えられ、名刺が渡されました。

式のあと、さっそくパトロールの様子が披露され、たか匠の資格を取ったホテル社員の男性の手から飛び立った藍くんは、客室のテラスの柵に止まったあと合図で再び戻ってきました。

秋間総支配人は「お客様にカラスが迷惑をかけることのないように藍くんには見張りの役目をお願いしていく。今後はカラスの数が減っていくことを期待しています」と話していました。