那覇海保と沖縄科学技術大学院大学 協定結び海の事故防止へ

那覇海上保安部とOIST=沖縄科学技術大学院大学が業務協力の協定を締結し、海の事故を防ぐため連携して取り組みを進めていくことになりました。

27日恩納村のOISTで開かれた協定の締結式には、那覇海上保安部の海上保安官やOISTの関係者が出席し、協定書と覚書に署名をしました。

海上保安部が保有する巡視船などの装備や経験と、OISTの学術的な知見を組み合わせることで、海の事故を防ぐための取り組みを向上させるのがねらいで、最初の取り組みとしてことしの夏頃をめどに、事故が相次いでいる恩納村の通称「アポガマ」周辺の海洋調査を協力して行うことにしています。

海難事故防止に向けて海上保安庁が研究機関と連携する取り組みは、全国的にも珍しいということです。

那覇海上保安部の大河内克朗部長は「OISTの皆さんと我々が求めていることは共に海の事故を防止、海の安全に寄与することだ。アポガマの調査ではOISTの学術力で危険の根本にアプローチしていきたい」と話していました。

またOISTの海洋生態物理学ユニットの御手洗哲司准教授は「海上保安部の協力で海洋観測の調査を詳細に沖縄の広い範囲で行って、世界で競争できる研究成果を出し、地域にも貢献していきたい」と話していました。