弾道ミサイル想定 那覇市で初の避難訓練 市民団体は反対集会

北朝鮮による弾道ミサイルの発射が相次ぐ中、那覇市で初めて住民およそ90人が参加して弾道ミサイルの飛来を想定した避難訓練が行われました。
会場の前では市民団体が訓練に反対する集会を開きました。

訓練は、外国から弾道ミサイルが発射されて飛来する可能性があるという想定で国と沖縄県、そして那覇市が市内の銘苅地区の8000世帯の住民を対象に行いました。

地区にある、こども園で餅つき大会に参加していた親子の一部と付近の住民およそ90人が参加し、午前10時、防災無線でサイレンが鳴り避難を呼びかける音声が流れると、公共施設の「なは市民協働プラザ」の地下駐車場に逃げ込みました。

参加者はコンクリート製の壁際に集まって体を低くし、頭を手で覆い身を守る姿勢をとっていました。

沖縄県内では去年11月に、日本最西端の島、与那国島で同様の訓練が県内で初めて行われていて、今回の訓練は沖縄県内では2回目です。

一方、会場の前では訓練に反対する市民団体などの集会も行われ「不安をあおるな。戦争準備をするな」などと声を上げていました。

子ども3人を連れて参加した30代の母親は「避難の仕方を知らないよりは知っておいた方が子どもたちの身を守れると思って参加しました」と話し、9歳の娘は「サイレンの音が怖かった。学校でやるほかの訓練と違って緊張した」と話していました。

訓練に反対する集会に参加していた那覇市に住む60代の女性は「こうした訓練を行うのは『戦争をする』というのが那覇市としての方向性なのかと思ってしまう。沖縄を戦争に巻き込まずに平和外交をしてほしい。また、子どもたちを訓練に参加させるのも『ミサイルが落ちてくる』、『戦争しますよ』と伝えるようなものでおかしい」と話していました。

また、東京から集会に参加した70代の女性は「避難訓練は戦争がありうる、あって当たり前という前提で行われている。それ以外の道をまだまだ探ることができるのではないか」と話していました。