認可外保育施設 県などの原則年1回の立ち入り調査 進まず

児童福祉法に基づき認可外保育施設に対して行政は原則として年1回、立ち入り調査を行うことになっていますが、県内では昨年度までの4年間、調査が実施された施設はおよそ半数となっています。
さらに今年度はこれまでのところおよそ2割の施設にとどまっていることがNHKの取材で分かりました。

児童福祉法に基づく認可外施設への指導監督の一環として、県など行政の担当者が原則として年1回、立ち入り調査を行うことになっています。

ところが、昨年度までの4年間調査が実施された施設はおよそ半数だったことが県への取材で分かりました。

さらに今年度の状況について県などが公開している各施設の個別情報を調べた結果、今月10日時点で対象となっている県内の401施設のうち、立ち入り調査が実施されたことが確認できたのは91施設で、およそ2割にとどまっていることが分かりました。

県は立ち入り調査が滞っていることについて、調査を担当する職員の不足やコロナの感染拡大が原因だとしています。

県の担当者は「立ち入り調査の代わりに一部の施設には巡回訪問を行い状況把握に努めている」とコメントしています。