那覇市 乳児が死亡した認可外保育施設に閉鎖命令処分

那覇市は、7月、生後3か月の乳児が死亡する事故が起きた市内の認可外保育施設について、閉鎖命令の行政処分を行いました。

施設閉鎖命令の行政処分を受けたのは、那覇市の認可外保育施設「緑のすず乃保育園」です。

この保育施設では、ことし7月、生後3か月の乳児が意識不明になり、搬送先の病院で死亡が確認されました。

那覇市は行政処分の理由について「特に乳幼児突然死症候群の予防について繰り返し指導を受け、適切な対応を行うと報告していたにもかかわらず、改善がなかった」としています。

また、「救急対応が必要な状態にある児童の異変に対し、直ちに救急要請や救命措置を行わないなど、児童の安全確保に対する適切な対応が行われていないことから、今後改善が期待されない」と判断したとしています。

保育施設は、経営の厳しさを理由にことし8月下旬に廃止していますが、有識者による審議会は今月14日、施設閉鎖命令の行政処分を出すことが妥当だと市に答申していました。

市は年明けまでを目標に、第三者による検証委員会を設置し、事故の再発防止に向けて検討を進めることにしています。