北谷町の認可保育園 基準満たすも保育環境が不十分

国の基準に満たない保育士の数で運営されているという通報などを受けて北谷町の認可保育園に対し県などが監査を行った結果、この保育園では国の基準は満たしていたものの時間帯によっては保育士の数が少なく安全な保育環境の確保が十分ではないと指摘されていたことが県への取材で分かりました。

北谷町によりますと、町内にある認可保育園をめぐり、ことし8月、「保育士が足りていないのではないか」という通報を受けて町が確認したところ保育士の配置について国の基準を満たしていないことが確認されました。

この情報をもとに先月、県と本島中部の9市町村でつくる中部広域市町村圏事務組合が監査を行いました。

その結果、国が定めた保育士の配置の基準は満たしていたことが県への取材で分かりました。

一方、時間帯によっては保育士が事務作業をするなどして保育室内の人数が本来必要な数より少なくなっていたということです。

県は、安全な保育環境の確保が十分ではなかったと指摘しました。

この監査結果は、今月16日に通知されていて保育園では指摘された点について改善を図り、その結果を来年1月6日までに書面で町に提出することになっています。

また、事務組合によりますと、保育園には9人の0歳児がいて、必要な人員の3人の保育士は確保していましたが、このうち常勤の職員は1人だけで、2人以上必要だという国の通知は満たしておらず、改善するよう指導したということです。