国頭村と鹿児島県与論町が姉妹都市提携 与論町で調印式

沖縄が本土に復帰して50年を迎えたのにあわせ、かつて境界線をはさんで交流を深めてきた国頭村と鹿児島県与論町が姉妹都市提携を結ぶことになり、21日、調印式が行われました。

国頭村と鹿児島県与論町は戦前から物々交換で交易を行っていたほか、沖縄がアメリカの統治下に置かれていた際は、双方から船を出して境界線上でたびたび集会を開き、沖縄の本土復帰を誓い合うなど、交流を深めてきました。

ことし沖縄が本土に復帰して50年を迎えたことから、両自治体はさらなる友好のきずなを深めようと、姉妹都市提携を結ぶことになり、21日、与論町で双方の関係者が出席し、調印式が行われました。

議会の本会議場で行われた式では、与論町の山元宗町長が「私たち与論町民は、沖縄を親の島、父の島として慕ってまいりました。この提携を契機として、より深くつながり交流を深めていくことを願います」とあいさつしました。

続いて、国頭村の知花靖村長が「両町村はおよそ23キロの距離にあり、先人たちが交流、交易を行い、お互いの生活を支えてきた歴史がある。姉妹都市の調印を機にきずなを深め、後世に歴史を伝えてきたい」と呼びかけました。

そして、両町村長は提携書に署名を交わしました。

両自治体では今後、子どもたちなどの交流を深めることや、農業や観光業で連携を図りたいとしています。