警棒で失明の高校生の弁護士会見「警察の説明と認識異なる」

ことし1月、沖縄市でパトロール中の警察官がバイクに乗っていた高校生に、警棒を接触させて右目を失明させたとして書類送検された事件で、高校生の弁護士が10日会見を開き、当時の状況について、バイクの停止を求めたのに止まらなかったとする警察側の説明は、認識が全く異なると主張しました。

沖縄県警察本部の30歳の男性巡査は、ことし1月27日の未明、沖縄市内を1人でパトロール中、17歳の男子高校生が運転するバイクを止めようとつかみかかり、持っていた警棒を接触させ右目が失明するなどの大けがをさせたとして、今月2日、特別公務員暴行陵虐傷害の疑いで書類送検されました。

当時の状況について警察は、職務質問のため停止を求めたもののバイクが止まらなかったと説明しています。

これについて10日、高校生の弁護士が沖縄県庁で会見を開き「高校生は突然、物陰から出てきた警察官に声をかけられることもなく、棒のようなもので殴られた。警察官に停止は求められておらず、つかみかかられたという認識もない」と述べ、警察の説明とは当時の状況の認識が全く異なると主張しました。

そのうえで「高校生の一貫した主張を認めずあたかも高校生に非があるような内容が含まれており、全く納得出来ず強い憤りを感じている。高校生の言い分をしっかりと聞き、公正かつ適切な対応をしてもらいたい」と述べました。

また、この会見で公表された高校生の母親のコメント全文は以下のとおりです。

「息子は、明るい性格で周囲を楽しませ、弱い人、動物にも優しく、母親思いでこれまで二人で寄り添い生きてきました。
私の大切な息子のことを理不尽な理由で傷つけていい人は絶対にいません。

視力がなくなるだけではなく、眼球まで潰されてしまい、息子の目はもう元の状態に戻ることはありません。
このような悲劇にあった17歳の息子相手に、警察官は自分の保身ばかりをしているようにみえます。

ご存知の通り、今回接触時の防犯カメラ映像、目撃情報はありません。
息子の話は一貫していて本当のことを言っています。

何度も証言内容の変わる人間とどちらが嘘つきでしょうか。
警察官がそんな事するはずがない、という先入観から、息子の言う事を信じてもらえないのだと思います。

今後の捜査では、そのような先入観に縛られることなく、息子の言っていることに誠実に目を向けて欲しいと切に願います」