多良間村の製糖工場 台風の影響で煙突倒壊 影響が懸念
台風の11号の影響で多良間村では製糖工場の煙突が倒壊する被害が出ましたが、この工場は、県内の黒糖の生産の3分の1を担っていて、影響が懸念されています。
多良間村によりますと、5日、村内にある宮古製糖多良間工場の煙突が倒壊しているのが見つかりました。
倒壊した煙突は高さ25メートル、直径90センチの鉄製で、中央付近のつなぎ目が折れて破損していたということです。
気象庁の観測では、今月4日午前1時ごろ、多良間空港で最大瞬間風速35メートルの風が記録されていて、村はこの風が影響した可能性があると見ています。
この製糖工場は、平成30年に完成したもので、例年、12月ごろからおよそ4か月間操業していて、現在は整備期間となっています。
村によりますとこの製糖工場で県内の黒糖の生産の3分の1を担っていて、復旧の時期が未定となっていることから、今後の影響が懸念されています。
多良間村は「県内の黒糖の生産量やサトウキビ農家の所得にも今後影響が出る恐れがある。比較的新しい製糖工場の煙突がなぜ折れてしまったのか原因の究明を急ぎたい」としています。