街頭演説で “薬きょう“ 投げたか 自民と陣営が非難の声明

街頭演説で “薬きょう“ 投げたか 自民と陣営が非難の声明

26日午後6時すぎ、那覇市泉崎の沖縄県庁の前の広場で「女性が金属片を投げている」と目撃した人から警察に通報がありました。
警察によりますと当時、現場では25日に告示された県知事選挙の候補者が街頭演説をしていました。
候補者をはじめ、周辺にいた人にけがはないということです。

警察によりますと、女性が投げたとみられるのは、薬きょうらしきものだということで、女性から事情を聞いています。

複数の関係者によりますと、事情を聞かれているのは県内に住むちょう類研究者で、これまでもアメリカ軍のものだとする薬きょうを政治家の乗った車列に向けて投げたり、空き瓶や空き缶などをアメリカ軍施設の前に置き関係車両の通行を妨げたりしてきました。

【自民党と陣営がコメント「断じて許せない」】
自民党沖縄県連と街頭演説を行っていた候補者の陣営は連名でコメントを発表し、「公職選挙法に基づく選挙運動の最中において、候補者の演説に対し、威力を用いて、これを妨害しようとするものであり、選挙の自由妨害罪に該当する事案であり、断じて許すことはできない。過日、安倍晋三元内閣総理大臣が、参議院選挙の応援演説中に凶弾に倒れるという事件が発生し、国民に衝撃が走ったばかりである。多数の聴衆が見守る中で銃弾を投げつけるという威迫行為、そして痛ましい事件を脳裏にじゃっ起させる今回の行為は民主主義の根幹である選挙活動の公正を汚す暴挙であり、厳しく非難するものである」としています。

その上で、「捜査当局においては、速やかに厳正なる捜査を行い、容疑者の処分についてしかるべき対応を行うことを強く求めるとともに、我々は今般のような暴力には絶対に屈しない、選挙妨害にはきぜんとした態度で今後も臨むことを改めて表明する」としています。
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