沖縄県の入院待機ステーション 国派遣の看護師が業務

沖縄県内で新型コロナの感染拡大が続く中、入院できる病院がすぐに見つからない人を一時的に受け入れる県の「入院待機ステーション」に1日から国から派遣された看護師が入り、病床を増やすなどの作業を行っていました。

沖縄県内では医療体制がひっ迫していて、県が設置した那覇市の「入院待機ステーション」では、先週は病床数を上回る感染者が療養しましたが、先週末から比較的落ち着いた状態になっています。

しかし、いまでも入院先が見つからないために滞在期間が長くて2日程度だったのが5日に延びるケースが出ているということです。

「入院待機ステーション」には国から46人の看護師が派遣されることになっていて、1日から11人が看護業務などにあたっています。

派遣された看護師たちは、さっそく、病床を確保するためシーツや布団を用意するなどしていて、新たな病床には酸素吸入器や心電図モニターなどが取り付けられていました。

現在、「入院待機ステーション」には50の病床が確保され18人が療養していますが、今週中に75床まで増やすことにしています。

また、県は「入院待機ステーション」の本部の様子も報道陣に公開しました。

本部内では、県庁内の新型コロナ対策本部と入院を調整するため連絡を取り合うなど、職員が慌ただしくしていました。

また、ホワイトボードには患者の症状や治療の方針が詳しく記されているほか、すべての病床を確認することができるモニターからは、防護服を着た医療従事者が患者の対応にあたっている様子が見られました。

国からの派遣で「入院待機ステーション」に1日から入った、神戸市の病院で勤務する看護師の三宅翠さんは「医療従事者でも濃厚接触者になるなどして出勤できない人が増え、人材確保が必要ということで派遣の要請があった。新たな設備や環境に不安な面はあるが、少しでも沖縄の医療の助けになりたい」と話していました。

同じく、仙台市の病院から派遣された看護師の曽根未来さんは「私も仙台市の病院の新型コロナ病棟で働いているので、患者層は変わらないと思うが、県外、沖縄ではどのように患者を診ているのかなどをしっかり学ばせてもらいよい経験にしたい」と話していました。

長期間「入院待機ステーション」で働いている看護師の合田真未さんは「一時期よりは落ち着いているが、既存のメンバーが今いる患者に対し安全に医療を提供するのに精一杯な状況だ。毎日めまぐるしい感じで、ほとんど休憩も行けない」と厳しい状況を訴えていました。

「入院待機ステーション」で看護師のとりまとめを行っている看護総括の儀間大志さんは、国から看護師が派遣されたことについて「即戦力になると思うので、本当に助かっている。県内の医療ひっ迫の軽減に貢献できるように、共に進んでいって、感染の波に立ち向かいたい」と話していました。

そのうえで、県民などに対して「個人個人の感染対策として、これまでどおりしっかり対応してもらえれば防げるものは防げる。もう一度気を引き締めてほしい」と、一人ひとりの感染対策の意識に緩みがないかしっかり確認してほしいと呼びかけていました。