岡山市中央卸売市場の今後のあり方考える会議

移転から40年以上がたつ岡山市中央卸売市場の今後のあり方を考える会議が開かれ、市場の機能強化などについて、意見が交わされました。

岡山市は南区に移転して41年がたつ中央卸売市場について、課題の解決や目指す方向性を話し合おうと「岡山市場未来会議」を立ち上げました。
19日に開かれた最初の会議には、研究者や卸売業者、それに小売業者など、およそ20人が参加しました。
生産者が消費者と直接取り引きをするなど、流通の多様化が進む中、全国的に市場を通じた取り引きの割合は低下する傾向にあり、施設が老朽化した岡山市中央卸売市場でも魅力の向上が課題になっています。
こうした現状を受けて参加者からは、商品の品質維持のために、農産物についても市場できちんと温度管理ができるようにしてほしいとか、市民が気軽に訪れることができる商業施設を併設してはどうかといった意見のほか、南区では地震の際に地盤の液状化が懸念されることから、場所の見直しも含めて、災害に強い市場を目指すべきだという指摘も出ていました。
会議では、今後議論を重ね、来年度中に市場の将来構想をとりまとめることにしています。
会議の座長を務める広島修道大学の矢野泉学長は「老朽化も進んでいて、今後何らかの施設の更新が必要になる。立地が今の場所でいいのかということも含めて、いろいろな選択肢を排除せず検討するのがいいと思う」と話していました。