サッカー日本代表津山出身の佐野海舟選手 性的暴行疑いで逮捕

サッカーの日本代表としてことしのアジアカップに出場した津山市出身の佐野海舟選手が、東京都内のホテルで女性に性的暴行をした疑いで警視庁に逮捕されました。

逮捕されたのは、J1・鹿島アントラーズに所属していたサッカー選手の佐野海舟容疑者(23)です。
捜査関係者によりますと、7月14日の午前4時ごろ、文京区湯島のホテルで、知人の20代の男の容疑者2人とともに、30代の女性に性的暴行をした疑いがもたれています。
女性からの110番通報を受けて駆けつけた警察官が、ホテルの周辺で佐野選手ら3人を見つけ、その後、逮捕したということです。
3人は、直前まで女性と食事をともにしていたということで、警視庁が詳しいいきさつを調べています。
警視庁は認否を明らかにしていません。
佐野選手は、サッカーの日本代表としてことしのアジアカップに出場していて、今月、アントラーズからドイツ1部リーグのマインツへの移籍が発表されていました。

佐野海舟選手は、津山市出身の23歳。
ボールを奪い取る能力にすぐれた守備的ミッドフィルダーです。
鳥取県の米子北高校から、2019年に当時J2だったFC町田ゼルビアに加入し、去年からJ1の鹿島アントラーズでプレーしてきました。
そして7月4日、鹿島アントラーズから自身初の海外挑戦となるドイツ1部リーグのマインツへの移籍が発表されていました。
日本代表としては、去年11月のワールドカップアジア2次予選のミャンマー戦で代表デビューを果たし、ことしのアジアカップで、1次リーグ2試合に出場しました。

【前所属と新加入の両クラブが談話】
佐野海舟選手が逮捕されたことについて、前に所属していたJ1の鹿島アントラーズと、新たに加入したドイツ1部リーグのマインツがそれぞれコメントを出しました。
鹿島アントラーズは「元所属選手に関する事案であるため、クラブとしても大変憂慮している。事案の性質上、クラブでは詳細について把握できないため、今後の状況を注視していく」としています。
アントラーズによりますと、佐野選手は7月4日付けでドイツ1部リーグマインツへの完全移籍が発表され、すでに移籍手続きは完了しているということです。
一方マインツはSNSを通じて声明を出し「佐野海舟選手が母国で逮捕されたという報道に驚いた。情報が不足しているためこの件についての評価やコメントはできない。私たちはこの問題をできるだけ迅速に、かつ包括的に明らかにするよう努めている」としています。