手りゅう弾爆発事件 県公安員会が倉敷市を「警戒区域」に

倉敷市の住宅で、手りゅう弾が爆発した事件をめぐり、岡山県公安委員会は、指定暴力団の山口組と池田組の取締りを強化するため、倉敷市を「警戒区域」に追加する方針を決め、暴力団側から意見を聴く手続きを始めました。

倉敷市玉島上成で、ことし4月、住宅の駐車場に手りゅう弾を投げ込んで爆発させて、この家のガラスを割るなどしたとして、山口組系の63歳の暴力団員が7月、爆発物取締罰則違反の罪などで起訴されました。
警察の調べに対して暴力団員が「現場の住宅を対立する池田組の関係先と考えた」と供述したことなどから、県公安委員会は、2つの暴力団をより厳しく取り締まるため事件が発生した倉敷市を「警戒区域」に追加する方針を決めました。
県公安委員会は16日に山口組から、18日に池田組からそれぞれ意見を聴くことにしていますが、山口組側は出席しませんでした。
2つの暴力団は9年前から対立を続けていて、岡山県内でも抗争が相次ぎ、県公安委員会はおととし12月に「特定抗争指定暴力団」に指定し、岡山市を「警戒区域」に定めています。
「警戒区域」では、組事務所への立ち入りや構成員が5人以上で集まることなどが禁止され、違反した場合、警察が逮捕することができます。