「空飛ぶクルマ」実証実験用の新型機を報道公開 岡南飛行場

「空飛ぶクルマ」の実用化を目指す倉敷市の団体が、今後実証実験に使う新型機を、3日に報道関係者に公開しました。

倉敷市の中小企業などでつくる「MASC」が新たに導入した「空飛ぶクルマ」は、中国とドイツの合弁メーカー「AutoFlight」社製の機体です。
3日、岡山市南区の岡南飛行場で報道関係者に公開されました。
新たな機体は、全長が11.5メートル、横幅が15メートルで、13ものプロペラを備えています。
パイロットは乗らず、あらかじめプログラミングされたコースを自動で飛びます。
人を乗せることはできませんが、最大350キロの貨物を運ぶことが可能で、瀬戸内海の離島や山間部の生活支援のため、食料品や医薬品の輸送に活用できるよう今後、実証実験を重ねたいとしています。
また団体では、これとは別の人を乗せることができる機体を使い、瀬戸内海周辺で3つのルートでの遊覧飛行の実現を目指していて、いずれも2028年度に事業化したい考えです。
MASCの井上峰一理事長は「今回導入した機体を使って、離島や中山間地に住む人の生活の利便性向上が期待できると思う」と話していました。