倉敷ゆかりの陶芸家の作品 美観地区の美術館で展示

倉敷市にゆかりのある陶芸家たちによる焼き物を紹介する展示会が、市内の美術館で開かれています。

倉敷市の美観地区にある「きび美ミュージアム」での展示会には、明治時代に市内で始まった酒津焼(さかづやき)や、そこから分かれた羽島焼(はしまやき)の花器や茶器のほか、国内外の陶芸家が倉敷市内の窯で製作した作品などあわせて42点が並べられています。
このうち、酒津焼兜山窯(かぶとやまがま)を開いた岡本蕭一の菓子皿はウサギの絵が丁寧に彫られていて、温かみを感じさせる作品です。
また、「鉄釉地掛櫛目文蓋物(てつゆうぢかけくしめもんふたもの)」は20世紀のイギリスを代表する陶芸家、バーナード・リーチが倉敷市を訪れた昭和28年に羽島窯で製作したもので、酸化鉄を多く含んだ釉薬の影響により茶色く発色しているのが特徴です。
この美術館の学芸員、子川さつきさんは「日常生活で使えるような作品も多く展示しているので、使い方を想像しながら楽しんでほしいです」と話していました。
展示会は、7月21日まで開かれています。
(月曜と火曜が休館)