岡山空襲から79年 戦没者追悼式

太平洋戦争末期に1700人以上が犠牲になった岡山空襲から79年となる6月29日、岡山市で戦没者の追悼式が行われました。

岡山芸術創造劇場=「ハレノワ」で開かれた追悼式には、戦没者の遺族をはじめ、300人以上が参列しました。
昭和20年6月29日の未明に始まった岡山空襲では、アメリカ軍のB29による無差別爆撃で中心市街地の6割以上が焼け、1700人以上が亡くなったとされ、式典では、岡山空襲で犠牲となった人のうち名前が確認されている1470人の名簿が奉納され黙とうがささげられました。
このあと、「追悼のことば」として、岡山市戦災遺族会の岡野征二 会長が「改めて過去を知り、悲惨な戦争の教訓を風化させることなく、後世に語り継いでいくことが私たちの責務です」と述べました。
また、香和中学校3年の佃綾斗さんは「未来を担う1人として、責任を持って平和な世界を築くために一歩ずつ歩んでいきます」と思いを語りました。
ことしは、遺族のほかに一般の参列者による献花も行われ、ひとりひとり、祭壇に花を手向けて、平和への祈りをささげました。
6歳の時に岡山空襲にあった85歳の女性は「焼い弾のなかを母と2人で布団をかぶって逃げたことを覚えている。戦争はもうしてはいけない」と話していました。