沖縄慰霊の日に学生が創作劇 戦争の悲惨さ平和を訴え 津山

太平洋戦争末期の沖縄戦から79年となった「慰霊の日」の23日、津山市の大学生が沖縄戦をテーマにした創作劇を上演し、戦争の悲惨さや平和の大切さを訴えました。

創作劇「時をこえ」は、6月23日の「慰霊の日」に合わせて、津山市の美作大学などで学ぶ沖縄県出身の学生たちが毎年上演していて、ことしで12回目です。
1年生と2年生の学生合わせて28人が、大学の体育館に集まったおよそ350人を前に上演し、練習の成果を披露しました。
物語は、太平洋戦争末期に「ひめゆり学徒隊」として戦場で兵士の看護にあたった主人公が、戦争で母親や兄などを失いながらも、友人の励ましで生き抜くことを決意し、兄が弾いていた形見の三線を平和の象徴として、次の時代を担う2人の孫に託すというストーリーです。
学生たちは劇を通して、戦争は人を残酷に変えてしまうことや、今ある平和が当たり前のものではないことなどを伝えていました。
創作劇の実行委員長を務めた美作大学2年の大城里音さんは「命こそが宝です。毎年、6月23日を命の尊さや平和の大切さを考える日にしてもらえたらうれしい」と話していました。